入社2年目で主任へ 〜社員へ“改善のおもてなし”で職場環境UP!

2018年10月16日
office

池田 奈桜さん / Nao Ikeda

株式会社 鹿の湯ホテル(三重郡菰野町)
広報企画・接客係主任
業種:旅館業

PROFILE

四日市市の公立高校を卒業後、入社。2年目から接客係主任を任され「お客様だけではなく、社員にもおもてなしができる宿」をモットーに奮闘。近年は広報企画、社内の業務効率化、社員の働き方改革などに取り組んでいる。2018年には、湯の山温泉の各事業所で働く若手社員による「湯の山温泉結びの会 いずみ」を立ち上げ、温泉街と周辺一帯の観光PR活動も精力的に行っている。

 

私の使命

これでいいのか?! 仲居さんの長時間労働

「菰野の魅力を多くの人に伝えたくて、この仕事に就きました」。池田さんは高校生の時に授業で菰野町について学び、鹿の湯ホテルへ就職しました。1年目は接客・配膳係に従事。「仲居の仕事は、拘束時間が長いことで有名。働いているうちに、変えたい点が色々と見えてきて」。2年目には接客係主任になり、業務改善にも着手しました。「当時19歳だった私が周りから信頼を得る方法が『働きやすくなったね』と言ってもらえることくらいだったんです」。池田さんの業務改善の一つが、客室に“湯かご”を設置したことです。かごの中には宿泊者1人分のアメニティを入れます。こうすることでスタッフが、隙間時間に作業を進められるように。「客室内で急いでやるべき仕事が減り、負担が軽減されました」。


思いついたら即実行! 取組は社外にも

2018年6月には、近隣施設で働く若手社員でつくる「湯の山温泉結びの会 いずみ」を発足。「いずみ」は地域のPRと、社員同士の交流を兼ねています。発案から協力者の呼びかけ、イベント実施まで、わずか2ヵ月というスピード実現でした。発案のきっかけは、4月に開催された湯の山温泉開湯1300年イベント。若手社員同士が力を合わせることになり「せっかくの友好が、1回で終了するのはもったいない!」と大急ぎで企画書を作成して説明に走ったとか。池田さんに働きがいについて聞くと、「もちろんお客様に喜んでいただけること」。その一方で「みんなの“しんどい”が和らいだり、“楽しい”が広がったりするのを見るのも、やはり嬉しいんです」。


私流リーダーシップ

若さを武器に、若い社員に寄り添う

接客係は現在、社員10名と学生アルバイトが4名。池田さんは、14名をまとめる主任として奮闘しています。社員は20歳前後と若く、部下との接し方も工夫しています。「若い子は遊びたい盛り。プライベートの“楽しい”をできるだけ優先してあげられるよう、シフト調整や仕事の負担軽減に取り組んでいます」。加えて「“仕事も楽しい”と思ってもらいたい。それも同世代の私だからできる仕事だと思っています」。名付けて『社員へのおもてなし』。それにはホテルが2017年にオープンした別館ワインバー『BOOK&WINE』も一役買っているそう。「仕事終わりに部下と腹ごしらえに。恋バナなど、色んなトークをして、相互理解を深めています」。


職場を変える楽しさを伝えたい

「先日は接客係で『ペルソナ分析』に取り組みました」。宿泊客のデータをもとに、架空の一家“ペルソナ”を作り上げ、どんな新サービスを提供できるか、意見を出し合ったといいます。「小さなアイデアも一つずつ書き連ねました」。これで社員にもたらされたのが、職場を“変える楽しさ”の発見。「職場はもっと良くなるはず。縁の下から支えて実現したい」。この発言の裏には、頼れる上司の存在があるようです。総括の野口員敬さん。親子ほど年の違う2人ですが、まるで長年の盟友のよう。池田さんはかしこまるどころか、すっかり安心しているようです。部下を支える思いやりの風が伝播し、池田さんへ、そしてさらに若い世代へと吹き渡っていました。


社外メンターとして

お話&アドバイスできる内容

■キャリアアップ・キャリアデザイン
■人材育成
■地域資源活用
■宿泊業の業務効率化

こんな講演・相談に対応できます

■宿泊業の業務改善(動線の見直し・業務効率化など)
■やりがいの見出し方・仕事の向き合い方
■新入社員・若手社員のモチベーション向上
■地域の魅力発掘とその発信

所属事業所概要

株式会社鹿の湯ホテル
三重県三重郡菰野町菰野8520-1
http://www.sikanoyu.co.jp/
社員数:43名

私の癒し

 まだまだ遊びたい盛りなので(笑)友達と朝まで飲みに行ったりもしますが…予定の無い休みはお気に入りの車でドライブへ。
出かける先は、決まって温泉か岩盤浴。心もほっこり癒しに行きます♪


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